カテゴリ:ローカル交通問題( 22 )

銚子電鉄に乗ってきました

ちょっと報告が遅くなりましたが、12月7日に銚子電鉄に乗りに行きました。

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銚子鉄道の問題の経緯は、Wikipediaにこう書かれています。

経営悪化
1990年1月に経営権が京成電鉄系の千葉交通から千葉市の総合建設業・内野屋工務店に移り、内野屋工務店社長で元千葉県議のU氏が社長に就任した。1998年6月に内野屋工務店が自己破産申請(781億円の負債を抱え込んで事実上倒産)を行い、県と銚子市が支援を行っていた。内野屋工務店の破産後もUが社長を務めたが2003年に解任され、2006年8月には業務上横領の疑いで逮捕された(横領総額約1億1000万円)。

業務上横領容疑の元となった借金は銚子電鉄名義で無断で行われた物であり、「自分が社長をつとめる建設会社の経営状態が悪化しており、鉄道会社の信用を使えば銀行からの融資が引き出せるだろう」との目論見で行ったものとされている。銚子鉄道名義の借金は、個人の借金返済に充てるなど、全額を着服している。またUは銚子電鉄社長時に自分の経営する工務店に大量の仕事を発注させて駅舎の改修工事をさせるなども行ったとされている。このことが県と銚子市の補助金を停止させ、さらに金融機関の融資凍結を招き鉄道経営に大きく響いた。

横領事件がもとで運転資金不足が生じ法定検査が出来ないことを会社自身がホームページで発表し、ぬれ煎餅などの購入を呼び掛けたことが日本各地で報道されたため、ぬれ煎餅の注文が殺到した。そのため製造が間に合わず発送も遅れている。この事態の悪化を避けるため通信販売は現在中止されている。


つまり、前社長Uによって電車の運営にも支障を来す事態となっているわけで、実際どのような状況か、見てみることにした。

駅舎の一部は、内野屋工務店時代に建て替えられたもので、駅から見ると経営危機の会社だとは思えません。
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銚子駅と、犬吠駅が内野屋工務店傘下時代に建てられた。

ただ肝心の鉄道施設への投資はほとんどされず、未だにATSの設置がありません。
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車両も、主力が営団地下鉄銀座線の旧型車を改造した1000型が主力で、その1000型も決して新しい車両ではありません。(同様の車両が日立電鉄にあった)
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また本社のある仲の町駅構内には、さらに古い700型・800型などの車両が準備されています。
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ダイヤは日中は1時間に2本と、それなりにあるのですが、銚子の町の大きさのせいかそんなに乗客は乗っていません。
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今回「電車の修理代」が足りないと言われたのは、このうち701号で、2ちゃんねるを中心とした支援のおかげで、何とか修理代が出たと言うことです。
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今回は2ちゃんねる有志が精力的に支援活動を行っており、中吊り広告を提出するなどの活動を行っています。
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今回の騒ぎと支援は、一時的な「祭り」で終わるかもしれません。
しかし、地元の足であり、そして観光客にも乗ってもらうには、危機から脱出したあとは是非とも安全輸送に投資してほしいものです。
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by koh-sen | 2006-12-19 22:48 | ローカル交通問題

銚子電鉄のSOS

地方公共交通はどこも経営が苦しく、今年になっても北海道ちほく高原鉄道や桃花台新交通が力尽き、また最近になって鹿島鉄道の経営悪化が問題となりました。

そんな中、銚子電鉄がWEB上でSOSを発していることが判明いたしました。

銚子電気鉄道

その中で、緊急報告としてこんな文面が書いてあります。

電車運行維持のためにぬれ煎餅を買ってください!!

電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです。

銚子電鉄商品購入と電車ご利用のお願い
                                        
拝啓、時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 平素は、弊社鉄道事業並びにぬれ煎餅事業に対して、格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、早速ではございますが、弊社は現在非常に厳しい経営状態にあり、鉄道の安全確保対策に、日々困窮している状況です。 年末を迎え、毎年度下期に行う鉄道車両の検査(法定検査)が、資金の不足により発注できない状況に陥っております。このままでは、元旦の輸送に支障をきたすばかりか、年明け早々に車両が不足し、現行ダイヤでの運行ができないことも予測されます。 社員一同、このような事態を避けるため、安全運行確保に向けた取り組むことはもちろんですが、資金調達の為にぬれ煎餅の販売にも担当の領域を超えて、取り組む所存でおりますので、ぬれ煎餅や銚子電鉄グッズの購入、日頃の当社電車の利用にご協力を賜りたく、お願い申し上げる次第でございます。                                              

敬具

平成18年11月 吉日

銚子電気鉄道株式会社 代表取締役社長 小川 文雄
銚子電気鉄道労働組合 執行委員長   常陸谷恭弘
従業員一同


銚子電鉄と言えば、前社長の1億1千万円にも及ぶ横領事件があり、ただでさえ厳しい経営に絶体絶命の追い打ちをかけたこともあり、このような緊急声明を出すに至ったと思われます。

すべては前社長が悪いとはいえ、まだ地域には必要な足であり、このような形で廃線を迎えたくないという想いが、2ちゃんねる内で起きて、大きな存続運動になろうとしています。
とりあえず、鉄道グッズのうち「レール文鎮」は完売とのことですが、電車の修理代にも事欠く事態であり、さらなる存続活動が必要となってくるでしょう。

とりあえず、私は記念切符類は、ネットで注文しました。
ぬれ煎餅は、、、、焼きたてのものが旨そうだと思いますから、たぶん現地で買うでしょうね。
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by koh-sen | 2006-11-20 20:57 | ローカル交通問題

北勢線 存続と改軌

三重県にある三岐鉄道北勢線で、会社側と住民団体がもめています。

北勢線は、元々近鉄が運営したのだが、近鉄が廃線の意向を示したのに応じて住民側に存続運動が起き、その結果隣接する三岐鉄道が北勢線の運営に当たり、現在に至っています。
ちょうどもと南海だった和歌山電鐵貴志川線とよく似た経緯をたどっています。

事が公になったのは、終点阿下喜駅のSL運行問題ですが、もっと根が深いものでした。

北勢線は、軌間762mmの「ナローゲージ」と呼ばれる軌間で、車両も小型で、かつては維持費などの安さから日本各地にあったものだが、今ではこの北勢線を含め3社しか運営していないものになっています。

住民団体側が、あくまでナローゲージによる存続を希望しているのに対し、会社側はどうやら改軌を視野に入れた設備改良を視野に入れていると言うことです。
その証拠に、三岐鉄道になってからの駅などの新設・改良は、改軌して大型車が運行できるよう作りになっているとか。

ただ、ナローで存続するにしても、今の北勢線の車両は比較的古く、近く車両の更新が行われるのは必至であり、その際ナロー用の新車を導入するか(よそのナローも車両が古かったり、観光用に特化したりとかで新車導入するしか道がない)、それとも改軌して大手私鉄の中古車を導入するか(三岐鉄道の元々の路線は、西武からの中古車が主力)、その選択が間近に迫ってきています。

個人的には、沿線に観光地などがない以上、改軌やむなしと思うのですが、一方でナローのまま残って欲しいとの気持ちもあり、それが揺れ動いています。

難しい問題ですが、北勢線が将来にわたって運行できるような結論になって欲しいと思うのです。
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by koh-sen | 2006-06-21 11:00 | ローカル交通問題

名鉄バス 上小田井-藤島団地行きの廃止

トラックバックをいただいて放置してしまったことですが、名鉄バスの上小田井から発着する系統が全て廃止となってしまいました。

名鉄バス 小牧地区の系統図 (上小田井発の路線がなくなっている)

同じように私の住む有松地区にも名鉄バスが3系統あったのですが、これも採算上の問題で廃線になっています。
確かに昼間は空気輸送となっていたのですが、朝は結構乗車率が高い系統でした。

その系統はうち2系統が名古屋市営バスの継承されましたが、今回の系統は、名古屋市外と言うことで代替のバスが出しにくいという背景があります。

これらの沿線の住民は、もう最寄り駅までは車や自転車などを使用しなければならず、安全性に問題が出てきます。

名鉄バスは民間企業なので、撤退はやむを得ないところですが、受け皿をきちんとしないと車を運転できない人の足が奪われる結果となります。
鉄道の廃止による代替交通(バス)は、結構まじめに行われるのですが、バス路線の廃止はこうも軽く行われてしまう現実があり、もっとこういう事に目を向けていかないといけないと思います。
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by koh-sen | 2006-04-10 22:04 | ローカル交通問題

樽見鉄道 超大型SC最寄り駅「モレラ岐阜」駅を開業

岐阜県の本巣市に、日本最大級とされる超大型SC「モレラ岐阜」が4月29日にオープンしますが、それに先駆けて4月21日に、沿線の樽見鉄道が最寄り駅「モレラ岐阜」駅を開業します。

鉄道利用だと、たくさん買い込んだときに大変なのですが、車が運転できない人にとっては吉報でしょう。

貨物輸送がなくなって、転機を迎える樽見鉄道が、地域の足として活躍されんことを、お祈りいたします。

p.s.
もっとも私は、大規模SCには否定的なんですけどね。

若くて丈夫な頃ならともかく、あんな広くて目的のものがどこにあるのかよくわからないものなんて、見物するだけで一苦労。
今後、急激な高齢化社会を迎える日本にとって、最適な商業形態なのか。凄く疑問なんですけど。
(そそるのは、シネコンの存在だけ)

それに、このSCを作るのに必要な、道路・電力・上下水道などのインフラを誰が負担するのか。
それは、SC側でなくて自治体なり、電力会社でしょうが、その資金回収をどう考えてるのか疑問。
そしてすぐ近くに、「リバーサイドモール」という大規模SCがあるけど、こことの競合で共倒れしたら、結局不幸になるのが地元住民なんだけどねぇ。
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by koh-sen | 2006-03-23 18:00 | ローカル交通問題

高千穂鉄道の再生

台風14号の災害により運行不能に陥り、第3セクターによる運行を断念した高千穂鉄道ですが、民営の新会社としてよみがえります。

高千穂鉄道 資本金目標5000万円突破 (asahi.com)

タイトルにもあったとおり、資本金が5000万円集まったそうで、地元の期待の高さがうかがい知れます。
現在の運行経路からすると、観光に特化しなければならないと思いますが、京都の嵯峨野観光鉄道のように観光客から親しまれる鉄道として再起して欲しいと思っています。
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by koh-sen | 2006-03-02 22:14 | ローカル交通問題

豊橋市電 危険電停に安全島設置

先ほどのCBCテレビ「ユーガッタCBC」によれば、豊橋市電(豊橋鉄道 東田本線)に唯一残っている安全島のない電停「競輪場前」に豊橋市の補助を受け安全島を設置するとの報道がありました。

この「競輪場前」電停は、道路の幅員が狭く、安全島の設置は困難と思われましたが、設置するとの報道で、どう道路交通との整合性をとるか関心があります。

現在でも線路と道路の間は普通車が通れるだけの幅員しかありませんので、ここに安全島を設置すると車の側を一方方向にするか、軌道敷きに車を通すか。
どうなるのでしょうか。
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by koh-sen | 2006-02-27 18:00 | ローカル交通問題

「三木鉄道廃止」の市長 同社社長に就任

兵庫県の第3セクター三木鉄道の社長に、「三木鉄道廃止」を公約として掲げ、当選した薮本市長が就任しました。

薮本市長、三木鉄道社長に就任 外郭団体改革も加速? (神戸新聞)

三木鉄道は、同じ市内を走る神戸電鉄と比べ、神戸とは逆の加古川に向かい、しかも厄神駅で必ず乗り換えが必要など、利便性の悪い鉄道でした。

従って今回の就任では、廃止に向けた方向で話が進んでいくと思います。

思えば、元の国鉄三木線が廃線になろうとしたとき、当時は経営が良かった三陸鉄道を例に第3セクターを立ち上げて、経営改善を図ったのですが、住民の神戸指向にかなわず、今回の事態となったわけです。

時代の流れと、第3セクターという経営形態にかけ失敗してしまったという、ことになっていくのでしょう。
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by koh-sen | 2006-02-02 15:25 | ローカル交通問題

桃花台線 廃線

経営難が伝えられている桃花台線ですが、今年の秋に廃線されるという報道がなされました。

桃花台線 今秋廃止 愛知県方針 バス代替にめど(読売新聞)

以前、桃花台線のレポートはこのブログで行いましたが、(桃花台新交通の現状)需要予測が甘く、ついにこの日を迎えるという結果になってしまいました。

これは、つい最近名古屋市の補助を受ける、あおなみ線にも言えることで、需要が高くなければ建設しなかったことを考えると、「土建国家」の現実がうかがい知れます。
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by koh-sen | 2006-01-12 17:21 | ローカル交通問題

どこへ行った 「乗って残そう」

現在全線運休中の高千穂鉄道ですが、読売新聞が興味深いアンケートをしています。

高千穂町の住民アンケート結果、鉄道存続が6割(読売新聞)

このアンケートによると、、、、

(1) 町と県北の将来のために残して活用すべきか  そう思う・・・57% 思わない・・・41%
(2) 通学や高齢者の通院、観光・運輸産業面を踏まえた上記と同じ質問  そう思う・・・60% 思わない・・・38%
(3) 経営改革をして存続すべきと考えるか  そう思う・・・60% 思わない・・・37%

となっており、地元としては、残して欲しい人が6割いることが伺えます。

しかしながら、次の質問では、、、
(4) 1年間に利用した回数 0回・・・35% 1~5回・・・34% 6~10回・・・6% 10回以上・・・6%

と、地元の人間はほとんど利用していない現実が挙げられます。

高千穂鉄道が発足したのは「乗って残そう」運動のせいかではなかったのでしょうか。
たしかに、この地域は「通勤」という概念が少なそうなので、毎日乗る人は地元の高校生ぐらいかもしれません。
本数が少ないので利用しづらいかも知らないが、せめて沿線住民が延岡まで出るときに出来るだけ利用しようとか、そう言う発想はなかったのか。
これでは、「乗って残そう運動」が地元エゴだと言われても返す言葉がないのではないのでしょうか。

最後に
(5) 存続した場合、今後利用するか 利用する・・・50% 利用しない・・・42%
となっており、この数字を信じていいのか、疑問に思えてきました。

地元密着型鉄道と言っても、「言うだけで行動しない」のであれば、今回の台風襲来のように一転大ピンチになった場合に、あっけなく崩壊してしまいます。

高千穂鉄道の場合、観光という要素がありますが、気まぐれな観光客を当てにせずに、まずは地元の人間がサポートしてやらないといけないと感じました。
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by koh-sen | 2005-12-15 00:24 | ローカル交通問題