プロ野球とローカル線

巨人戦の視聴率が低迷している。
この前も8.8%程度だったし、6月の巨人対ロッテ戦は、中継権が未だに売れないのだそうな。参照
それならば、離れていった巨人ファンが阪神や中日に移っていったという形跡もない。
時代のニーズに合わなくなってきているのだ。

私はプロ野球が娯楽の王者だった頃を知っていて、私自身も中日ファンなのだが、去年の中日のリーグ優勝は確かにうれしかったものの、どこかしらけた雰囲気が心の底にあったのも正直なところだ。

これはかつて、交通手段の王者だった鉄道に関しても当てはまるのではないのか。

最近思うことがある。
公共交通って必要なのだろうか。
車のような私的交通だけで十分ではないか。
車を運転できない人は、なんらかの誰かの車に同乗するなりできればいいのではないのか。
地方に行くほど、公共交通は高くて本数がない。
都会のように交通渋滞や駐車場問題がなければ、車で十分ではないかと。

そう思っていた矢先NIKKEI NETにこんな記事が、、、


赤字続く若桜鉄道、沿線住民の5割は存続希望
 若桜鉄道の沿線自治体などで構成する利用促進実行委員会がその必要性を調査した結果、存続を希望する沿線住民が約5割に達した。同鉄道は第三セクターで、毎期3000万円程度の赤字が発生、助成基金を取り崩して補てんしている。基金残高は2012年3月期にも底を突く恐れがあり、沿線自治体などは厳しい対応を迫られそうだ。

 同鉄道が「必要」との回答は49%あったが、「無くなっても困らない」も35%あった。通学手段としている人は6割が必要と回答したが、運行本数や運行時間に不満を持つ人も25%程度いた。

 助成基金がなくなった場合の対応では「沿線自治体が赤字補てんするなどで存続」が39%。「代替のバスを整備」は28%で、存続を望む声が多かった。



若桜鉄道は、かつての国鉄若桜線である。
昭和5年に開業しているので、開業は何らかの軍事的な意味合いもあったのかもしれないが、地元住民の要望の方が強かったように思える。
そして、廃止を前提とした第1次特定地方交通線に決定したあとも、第3セクター鉄道として残った経緯がある。参考

国鉄線として廃止の危機にあったときにも、「乗って残そう若桜線」といった運動が展開されたわけで、必要だと思っている人はいてもなくてもかまわない人も3割以上いたのは、この地区ではなく全国の似たようなローカル線の本音であろう。
必要だと思っていた5割の人が、毎日利用するのであれば経営的に危機的な状況にならなかったはずである。

若桜線のパターンダイヤでなく、1時間に一本もない時間帯のあるダイヤは、都会に住む私にとってはあまりにも不便なダイヤのように思える。
だが、若桜鉄道にしてもただ漫然と経営していたとは思えず、これがローカル線の現実ではないのだろうか。

これは近未来の巨人戦、いやプロ野球の行く末ではないのだろうか。
鉄道ファンであり、プロ野球ファンでもある私は、この状況を打破しなければならないように思える。

若桜鉄道は鳥取まで直通運転をしているが、一部はしていない。
まず、これを全列車やってはどうか。
時刻表を見てまず思い浮かぶのはそんなところである。

私は鳥取まで行ったことはあるが、若桜鉄道には乗ったことがないので、沿線の実情はよくわからない。
過疎もどれだけ進んでいるかわからない。
しかしながら、自分で運転しなくても良い公共交通の良さをアピールし、鳥取直通や列車の増発などのサービス改善を行うことにより、状況は少しずつ打破できるのではないか、と思う私は甘いのだろうか。

巨人戦もローカル線も、経営努力を怠っていたとは思えないが、なにか利用者・ファンのニーズをつかみ取れていないように思えてくるのである
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by koh-sen | 2005-04-16 23:19 | ローカル交通問題
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